※本記事は「【CLASS7】「真のパーソナルストレッチ」開催レポート【1/2】」の続きです。座学に続き、いよいよ体を動かしたストレッチの実践がスタート……!
■ 硬くなった筋肉をほぐして可動域を広げ、痛みを和らげる
具体的なストレッチ方法に入る前に、そもそも「ストレッチは何のために行うのか?」という原点から、解説がスタート。
「ストレッチというのは、筋肉を伸ばすこと。筋肉を伸ばさないまま日常過ごしていると、筋肉が硬くなってきます。そして筋肉が硬くなっていくと、自分のからだが動く幅が狭まっていくんですね。ストレッチを行うことで、筋肉の可動域が広がります」。
「また『腰が痛い』というときには、腰だけでなく、おしりから太ももの裏にかけての筋肉のほうが張っていることも。つながっている場所をほぐすことで、腰の痛みが緩和される場合もあります。このようにストレッチには、筋肉が硬くなっている場所をほぐして痛みを緩和する、という役割もありますね」。
■使い分けていますか? 静的ストレッチと動的ストレッチ

また、ストレッチを行うタイミングは、お風呂あがりやジョギングの後など、筋肉が温まってほぐれてきたタイミングがおすすめとのこと。「僕がハードルを始めたのは、高校生のとき。最初は体も硬かったのですが、毎日お風呂あがりにストレッチを続けて柔軟性を高めていきました」と秋本さん。
ここでストレッチの種類を表すキーワードとして登場したのが、静的ストレッチと、動的ストレッチ。
「じわじわーっと、息を吐きながら、反動をつけずに伸ばすというのが静的ストレッチ。ただ、これから運動をするときは、反動をつける動的ストレッチがおすすめです」。
これから運動をするというタイミングでは筋肉の伸び縮みを繰り返す動的ストレッチをあえて取り入れ、夜寝る前や、スポーツが終わったタイミングでは静的ストレッチをするという使い分けを解説。
その後、実際に秋本さんおすすめのストレッチを、全員で実践しました。2人組のペアになってストレッチをしていると、「体硬いんですよね〜!」などと、自然な笑顔がこぼれます。秋本さんも会場をまわりながら、「いいですよ〜、いいですよ〜」と声をかけていました。
■ 歩く、走るうえで一番大切なこと。「よい姿勢」のつくり方とは?

さらに今回の講義で何度も出てきたもうひとつのキーワードが、「姿勢」。
ウォーキングやジョギングをする上で非常に大切になってくる「よい姿勢のつくり方」についても、じっくりと解説いただきました。
そもそも秋本さんと為末さんが「走る上で何が一番大切か」を議論したときに辿り着いた答えが「やはり、『姿勢』が一番大切なのではないか」という結論だったとか。
腕を大きくふる、太ももを高くあげる、というのも正解だといいますが、その前提として、姿勢が悪いまま太ももを高くあげても、地面に力が入らないのだそうです。
「かかとをつけて、つま先の間はこぶし2個分。自分の頭の上から、硬い串を一本さして、その串が折れないようなイメージで座ってみてください」。
立つときも同様に、一本の串を意識して立つのがポイントだとか。「このまっすぐな姿勢を意識して歩いたり、走ったりするというだけで、お腹周りや背中まわりが鍛えられてきます」と、秋本さん。
実際に「よい姿勢」を意識しながら歩くトレーニングも実施。意識して歩いてみると「手と足が一緒に出そう!」という声も。
普段いかに、歩くときに無意識でいるかということの裏返しだそうです。
■ ダイエットに効くのは、実は長距離走より短距離走?!

“かけっこマイスター”の称号を持つ秋本さんには、さらに「走り方」についてのお話もいろいろと伺いました。
「脂肪燃焼をするには20分以上の運動を継続するというのも事実ですが、もうひとつ、脂肪の燃焼で大切だと言われているのがアドレナリン。短い距離をスピードあげて走ることでアドレナリンが出やすいので、短距離走がダイエットに効くというのが僕の持論です」というトークも。
また、速く走るコツとして誰でもすぐに意識できることとして教わったのが「かかとを浮かせてつま先で走る」ということ。
とくに長距離走ではかかとから走る人が多いということですが、つま先で走ることで、体がボールのように弾み、一歩の歩幅も大きくなるのだそうです。

ちなみに、今世界で一番速いと言われているウサイン・ボルト選手の歩幅は、約3m……! 上の写真で、片方のペットボトルの部分に足をついたら、次の足をつくのはもう一本のペットボトルの位置、というイメージです。
これには会場からも思わず「ええっ」とどよめきが飛び出していました!
■ 参加者のほぼ全員から質問、続々。まさにパーソナルなひととき

後半は座席に戻って、参加者からの質疑応答タイム。秋本さんが筋肉や体の話をわかりやすく解説してくれるので、みなさんからも日頃の疑問が次々と飛び出します。
「インターバルトレーニングの、正しいやり方は?」
「小学生の孫に、速く走るためのアドバイスをしてあげたいのだけど……?」
「日頃から運動はしているけれど、さらにちょっとダイエットをしたいときにおすすめの方法は……?」
「腹筋をさらにくっきりと割るためのトレーニングは?」
個性豊かな質問に、秋本先生がひとつひとつ、丁寧に寄り添って解説。心地よい双方向のコミュニケーションに、会場全体で一体感が高まるひとときとなりました。
■将来近くで暮らす方々と、健康についての情報交換

ラストは全員でひとつの輪を描き、感想の共有と、これからの健康対策・体づくりについての意見交換タイム。
「ダイエットをしようと思うけれど、なかなか効果が出なくて」「こんな食生活で、私たちは効果が出ましたよ」など、参加者どうしの情報交換も自然と生まれます。
ランニングを1年位続けているという男性は、「長く走ることだけを目指してきたが、今日の話を聞いて、緩急をつけて短い距離で体をつくるというのもよいということがわかり、勉強になった。これからチャレンジしてみたい」と意気込みをお話されていました。
またこういった具体的なテーマをきっかけに、将来同じ建物に集う方々が顔を合わせ、ゆるやかなつながりの一歩が生まれたというのもまたひとつ、それだけで価値のあること。
2017年の入居後も、ジムでのトレーニング中や、外でのジョギング中に顔を合わせて……ということがあるかもしれませんね。
■ 次回は2月27日(土)に、「世代別非常食のすゝめ」

次回の『CLASS60』は、2月27日(土)に「世代別非常食のすゝめ」という防災関連のテーマで予定しています。
2016年3月で、東日本大震災から5年。「非常食は準備できています!」という方でも、血糖値やアレルギーが気になる世代の方、ペットの非常食はどうするかなど、今の備えで本当に家族全員が安心して避難生活を送れるのか?を考えたことはあるでしょうか。このあたりを、東日本大震災のリアルな実例をもとに解説していきます。
また当日は、実際に非常食の試食も予定しています。イベント詳細はこちらのページから。さらに詳しい続報も追ってこのブログにアップしていきますので、ぜひご注目ください。
2016年の『西新宿CLASS in the forest』、昨年よりもさらにパワーアップして、たくさんの魅力を詰め込んでお届けしていきます。
どうぞお楽しみに。