9月1日の防災の日を挟んで、4月にも実施した「よき避難者を目指す」防災イベントを
前回ご参加できなかった方を対象に実施いたしました。
当日は飛び入り参加の方も含めて、20名を超える方にご参加いただき、
真剣な眼差しで防災についての考えを深めていただきました。
参加された方の中には、
・災害に対して漠然とした不安があるが、何から取り組めばいいかを知りたい
・備蓄食を買い揃えようと思っていたけれども、何を選べばいいかわからなくて困っている
・災害が起こった時のことも考えて、居住者の中で知り合いを作りたい
という思いを持って来場された方もいらっしゃったと思います。
今回のイベントでは、前回同様、事前にお配りしたアンケートの結果を元にお答えし、
マンション内に知り合いを作ることで共助を促進することが今回のイベントの狙いでした。
当日は、司会進行を務めるHITOTOWA津村より、
イベント趣旨説明を行い、各グループに分かれて自己紹介をして頂きました。
そして、みなさまの緊張を解きほぐすためにアイスブレイクに防災クイズをご用意しました。
■防災クイズ■
阪神・淡路大震災による、直接死の死者は5483人にも及びました。
そのうち火災が直接の死因(焼死)となってしまった方の割合はおよそ何%でしょう?
※出典:兵庫県医師会
集まった皆様からの回答の中には、
「8割ぐらいじゃないか」
「5割だと聞いたことがある」
「実は意外と少なくて2割ぐらいなのでは」
といったさまざまなご意見が出ました。
正解は「約10%」です。
惜しかった方もいらっしゃいましたね。
毎年1月17日に神戸の街が燃え盛っている映像をニュースなどでご覧になられている方も
たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに火災の被害は大きかったのですが、実は死因の8割が「窒息死・圧死」でした。
家屋が倒壊したり、家具の下敷きになった方がとても多く、ほとんどん方が即死に近い状態だったと言われています。
ザ・パークハウス 西新宿タワー60が倒壊することは考えられませんが、
家具の下敷きになって身動きが取れなくなってしまうということは、十分に考えられます。
ぜひご家庭での家具の転倒防止対策を見直していただければと思います。
防災意識調査の結果は以下をご確認ください。
アイスブレイクを終えたところで、早速防災レクチャーの時間では、
アンケートで寄せられたみなさまからのご質問に答えてまいります。
「災害時のエレベーターの対応」
「非常用階段の開錠タイミング」
「マンション居住者用の備蓄品は備えられているのか?」
など、避難についての不安や疑問に思っているという声が多く見られました。
1つ1つ津村より説明させて頂き、参加者の方も真剣に聞いてくださいました。
当日もお伝えさせていただきましたが、災害時に頼りになるのは、
マンション管理会社(防災センター)や行政機関ではなく、まずはご自身です。
東日本大震災でも、管理会社はマンションの設備等の点検で手を取られ、
居住者の皆さんへのサポートがどうしても困難になります。
特にマンションでは、大きな損害がない限りは、避難所ではなく在宅での避難になりますので、
そのための備蓄品や家具の転倒防止等の備えが重要になってきます。
改めてご家庭・ご自身の災害対策(特に地震)を見つめ直していただくきっかけにして頂ければと思います。
今年も大雨による被害が各地で起こっていたり、先日の台風により、千葉では大規模な停電が続いたりと、
地震以外の災害に対してもしっかり備えることでご自身やご家庭への被害を軽減することにつながります。
ぜひ一人一人が災害に対する備えを意識し、行動に移していきましょう。