廃校となった旧新宿区立四谷第四小学校の校舎を利用した、東京おもちゃ美術館。世界中から集めたおもちゃの数々を実際に手にとって遊ぶことができ、工房でおもちゃづくりを楽しむこともできる、“体験型ミュージアム”です。

「多世代の方に、遊びを通じていろいろなことを感じ、コミュニケーションを図っていただけたらと、たくさんの仕掛けをご用意しています。中でも『赤ちゃん木育ひろば』は、香り・触り心地・味わいなど五感に働きかける木のおもちゃを集め、木のめぐみを全身で感じられる子育て空間となっています」

そう解説するのは、館長を務める多田千尋さん。“自然に多世代交流が生まれる”木の空間づくりの実績を活かし、本物件でもコミュニティスペース『ENGAWA』の監修を担当しています。

「伝統的な日本家屋において人々の交流の象徴である“縁側”を、無垢の杉材による小上がりとして再現。迷路のような階段ステージや、フォルムと木目の美しいスギコダマ、土間カフェやライブラリ、和室も配置します。木の香りに包まれた空間で、遊び、くつろぎ、学び合う。世代を越えて集える気持ちのよい空間が、みなさんの日常の一部になればと思います」