「私たちのミッションは、都市と農村をつなぐことで、それぞれの課題をともに解決すること。ですから、『CLASS』でのつながりづくりにも、とても共感しています。都市と農村が手を取り合い、互いに成長できるような共生型社会が実現できたら、両者がハッピーになれるのではないかと思いますね」

『CLASS』の取り組みについてそう思いを語るのは、山梨県北杜市・増富地域を拠点に活動する「NPO法人えがおつなげて」の曽根原久司さん。「自然・防災減災・多様性」の3つのコンセプトについても、そのすべてを「空と土プロジェクト」で表現していけたら、とイメージを描き出します。

「例えば、五感で触れる自然ならば、森林を歩き肌で感じる自然、山梨の食材など味覚を通じて触れる自然などがありますよね。また、防災減災という面では、災害時などの農村での食料供給や、疎開できる関係性づくりが挙げられます。さらに、都会と農村がつながるということ自体が、異なる文化をわかち合う、多様性のある暮らしの1つのかたちです。農村への体験ツアーはもちろん、それにとどまらず全体をゆるやかに連携させたプログラムを生み出していけたらと思います」