「大きな災害が起きたとき、平常時に決めておいたルールやマニュアルは機能しない場合もあります。そこで大切なのが『一人ひとりが“よき避難者”となる』ことです」。そう指南するのは、CCJの研修ディレクターを務める吉高美帆さん。

“よき避難者”とは、「受け身で支援を待つのではなく、変化する状況のもとで主体的に適切な行動ができる。そして、自ら助かるのはもちろんのこと、助け合いができる」避難者のこと。『CLASS』でのプログラムも、「ただ参加するだけ」の避難訓練ではなく、近くの階に住む方々と楽しく、防災減災の基礎を学び合えるワークショップを考えていると、吉高さんは語ります。

「『復興応援団』『つなぐネットコミュニケーションズ』などのパートナーと協力し、非常食、トイレ・衛生、安否確認など実践的なテーマを設定しています。特に大きなマンションではたくさんの人々が暮らしていて、災害時にはともに避難生活を送る可能性があります。そのため、普段からの準備がとても大切です。また、町会の方々もゲストに招き、地域全体で命を守り、助け合える関係づくりをサポートしていく予定です。一緒に、“よき避難者”を目指しましょう」